こんにちは、市川【はり灸sueru&YOGA】鍼灸師の犬塚志保です。
月刊つぼこの部屋ということで、毎月ひとつのツボを深く掘り下げてご紹介しております。
今月は「湧泉(ゆうせん)」です。
【湧泉】のツボの場所
ツボ:湧泉
読み:ゆうせん
経絡:足の少陰腎経
要穴:井木穴
場所:足底中央の前方陥中で、足趾を屈すると最も陥凹する部に取る
筋肉:足底腱膜、短趾屈筋
運動神経:内側足底神経
知覚神経:内側足底神経
血管:足底動脈弓の枝
動画でチェック!YouTube「つぼこの部屋」
【湧泉】のツボの効果
身体の痛み
◆腰痛
◆膝関節痛
◆足底腱膜炎
腎臓関連
◆腎臓の疲れ
◆むくみ
不定愁訴
◆冷え
◆冷えのぼせ
◆足裏のほてり
◆めまい
◆頭痛
【湧泉とアンチエイジング】
湧泉は、アンチエイジング・冷え・冷えのぼせ・腰痛・膝関節痛・頭痛・めまい・足底腱膜炎に効果的です。
湧泉は泉が湧くと書く通り、生命力を湧き上がらせるようなとても力強いツボです。
地から溢れ出るエネルギーを吸収し全身に巡らせ、腎気を補給し、精を補う、まさに中医学的アンチエイジングですね。
中医学の古典である黄帝内経には女性は7の倍数=35歳、男性は8の倍数=40歳を境に、身体の衰えを感じ始めると記されています。
腎の経絡は、膀胱経と表裏関係にあり、心経・肺経と直接つながりを結んでいます。
膀胱・腎・心・肺と、どれをとっても生命の維持に欠かせない主要機関です。
35歳を過ぎたら肌も、膝も、脳も少しずつ変化していきますので、今までのケアでは足りなくなってきます。そのようなときにも湧泉です。
42歳を過ぎたら、頻尿や動機にめまい、冷えのぼせやほてりなど環境の変化や寒暖差に対応することが難しくなってきますが、そのようなときにも湧泉のお灸は欠かせません。
【湧泉】を押して痛い時にあなたができる対策
湧泉のお灸のやり方
・しっかりとした熱さのお灸
・1~3日に1度の間隔
湧泉の指圧による押し方
・イタ気持ちいいくらいの圧
・1~3日に1度の間隔
まとめ【湧泉】アンチエイジング・冷え・冷えのぼせ・腰痛・膝関節痛・頭痛・めまい・足底腱膜炎
湧泉が所属する腎の気が衰えて出現する病症は、はっきり言って老化です。
湧泉を鍛えるには、足の指を使うこと、よく歩くこと、そしてお灸もいいです。
老化を受け入れつつ、次の7年後、8年後に向けて、今できることを見つけながらいかに老化曲線をゆるやかにできるかを目標にしてみるのもいいですね。
【湧泉】アンチエイジング・冷え・冷えのぼせ・腰痛・膝関節痛・頭痛・めまい・足底腱膜炎を最後までお読みいただきありがとうございました。
参考資料)
教科書執筆小委員会:経絡経穴概論、医道の日本
劉公望・兵頭明監修:針灸学[経穴篇]、東洋学術出版
李世珍:臨床経穴学、東洋学術出版
兵頭明監修:ビジュアル版東洋医学経絡・ツボの教科書
藤本蓮風:経穴解説、メディカルユーコン
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